- 指定がない限りお互いに6Vであるとします。
- HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早はH/A/B/C/D/Sという略称を用います。また、タイプのノーマル/電気/地面/格闘/エスパー/ゴースト/飛行/ドラゴン/フェアリーは無/電/地/格/超/霊/飛/竜/精という略称を用います。
- 努力値の後の±は性格補正を指します。
- 技名の前の↑↓はランク補正を指します。
前置き
こんにちは、orcaです。
今回投稿させていただくのはニャオニクスです。ニャオニクスといえば悪戯心を利用した補助が有名ですが今回もその豊富な補助技を利用した型を考察していきます。
不要という声が多ければ削除します。
ニャオニクスとは?
第6世代で登場したエスパーポケモン。悪戯心という誰もが一度は苦しめられたことがあるだろう特性を持ちます。現在10数体の悪戯心持ちがいますがニャオニクスにはそのなかでも強烈な個性があります。それは二枚壁を張れるという点です。
二枚壁を張れる悪戯心持ちはニャオニクスとクレッフィのみであり起点作成要因として優秀なポケモンであるということがわかります。
採用理由
1.起点作成要因
二枚壁+欠伸により優秀な起点作成要因となれます。悪戯心(=スカーフによる奇襲を受けない)によりクレッフィ以外のポケモンと欠伸によりクレッフィとは差別化可能です。
2.悪戯心電磁波
相手が素早さが上がる積み技を使い全抜き体勢に入った際、悪戯心により電磁波を先制で使うことによりその全抜きを阻止し後続での対処を容易にします。
持ち物
壁の持続ターンを延ばせる光の粘土か速やかに後続に繋げる脱出ボタンで確定です。
努力値、性格
2パターンに分けて考えていきます。
- パターンA
性格 図太い
努力値 H252,B188,D68
調整先
H ぶっぱ
HB 11n&特化鉢巻きヘラクロスのメガホーン壁込み耐え
HD 余り(眼鏡ウルガモスのさざめき壁込み耐え)
S 振ってもファイアローは抜けないので無振り
物理よりの配分です。弱点技の特殊の最高火力が低く、依然として環境に物理が多いので確定欄・ダメ計はこちらの配分としました。
実数値 181-×-132-103-110-124
- パターンB
性格 穏やか
努力値 H252,B124,D132
調整先
H ぶっぱ
HB 余り(鉢巻きハッサムの虫食い壁込み耐え)
HD シャンデラの影玉確定耐え
S 振ってもファイアローは抜けないので無振り
すり抜けで壁を貫通してくるシャンデラを意識した配分。こちらでもヘラクロス以外の攻撃は大抵耐えられますがメガヘラクロスが増えてきているのは気になるところです。
技
確定技
- リフレクター/光の壁
今回のコンセプト。言うまでもなく確定です。共に技マシン。
- 欠伸
悠長に積んでくる相手に対して。クレッフィとの差別化のためにも必須。遺伝技。
候補技
- サイコキネシス
これがないと挑発で詰みます。また身代わり破壊手段としても有効なので後続が連続技持ちでない場合には持たせた方が無難です。技マシン。
- 電磁波
役割を終えて残っている場合に仕事をするために。欠伸とはある程度住み分けができているので両立もありです。技マシン。
- 威張る
欠伸をラムで回避してくる相手に撃つことにより強引に眠らせることが可能になります。ただ起きるターンによっては後続が積む間に大ダメージを受ける可能性があるので安易な使用は禁物です。技マシン。
- 甘える
相手の物理ATの起点になるのを防ぎます。こちらも欠伸と同様クレッフィとの差別化要素です。レベル技。
- 神秘の守り
後続の状態異常を防ぐために。より安定した起点作りを可能にします。レベル技。
10万ボルトなど他の攻撃技はパーティ次第なので各自で決めていただければと思います。
ダメ計
- 与ダメ
<サイコキネシス>
H4(156-90)バシャーモ 74.3%~89.7%
H252(212-85)ローブシン 57.5%~68.8%
H4(171-120)ギャラドス 25.1%~30.4%
- 被ダメ
カイリュー・ファイアロー(先制技)、シャンデラ・オンバーン(すり抜け)を除いては壁込みになっています。
<物理>
特化(260)メガヘラミサイル針 15.4%~18.7%
特化(204)鉢巻きカイリュー神速 38.6%~45.8%
特化(200)鉢巻きガブリアス逆鱗 42.5%~50.2%(1.2%)
特化(204)鉢巻きバンギラス噛砕 58%~68.5%
特化(146)鉢巻きファイアローブレバ 61.8%~73.4%
特化(200)鉢巻きハッサム虫食い 64.6%~76.2%
特化(194)鉢巻きヘラクロスメガホ 82.8%~97.7%
<特殊>
特化(172)眼鏡ミトムドロポン 39.7%~47.5%
特化(222)眼鏡攻ギルガルド影玉 75.1%~89.5%
特化(205)眼鏡ウルガモスさざめき 78.4%~92.8%
C252(149)眼鏡オンバーン流星群 81.7%~96.6%
特化(216)シャンデラ影玉 99.4%~117.1%(93.8%)
相性のいい味方
- キノガッサ&メタモン
所謂レパルガッサメタモンの偽装と同様の考え。ニャオニクスの猫の手を警戒させることで相手の選出を縛ります。ニャオニクスが起点になった場合はメタモン、上手く壁張りができた場合はキノガッサという役割分担ができている点も優秀です。
- パルシェン・マリルリなどの積みエース
壁パにおいては必須の味方。特にこの2体は積むのが難しいけれども積めれば非常に高い抜き性能を誇るため相性抜群です。
運用
先発で出して壁を張るだけの簡単なお仕事です。ほぼ確実に壁2枚または壁+欠伸までは動けるので安定した壁要因として起用できます。ただニャオニクスの弱点として自主退場ができないという点があげられるのでそこは脱出ボタンを採用したり欠伸を上手く利用して交代したりといった工夫が必要となります。
また壁要因が苦手とする積みエースに対しては初ターンに欠伸をすることによりラム持ちを除いては起点を回避することが可能です。ラム持ちに対しても
欠伸→相手積む→壁→相手の攻撃→眠ってラム消費→欠伸→相手の攻撃(→ニャオニクス落ちる)
といった流れである程度の誤魔化しは可能です。
見せ合いの時点でボルトロスや挑発持ちの積みエースがいた場合は何もできない恐れがあるので選出を控えることをオススメします。
最後に
いかがだったでしょうか?
クレッフィの影に隠れてあまり目立たないニャオニクスですが壁要因として十分異なった動きが可能ということがわかったかと思います。かわいいルックスをも持ち合わせた優秀なポケモンなので是非この機会に使ってみてください。
最後まで観覧いただきありがとうございました。