前置き
こんにちは、いか鉄です。今回はメガフシギバナです。
花になっても種ポケモン。永久平社員みたいですね。
実際、御三家らしくバランスの取れた種族値、といえば聞こえは良いですが、耐久、火力、すばやさ、どれをとっても中途半端という恵まれないポケモンでした。
本作ではお株の催眠ほえるまで取り上げられてしまい、さらに逆風かと思われましたが、メガ進化を手に入れたことにより大いに出世ましたね。めでたいことです。
メガ進化により特性を含めて弱点2個、耐性5個、合計種族値600以上となり、持ち前の耐久力と豊富な補助技で、刺さる相手にはとことん刺さるポケモンです。
今回の育成論ではクレセリア+ヒードランの並びに組み込むことを前提に展開しますので、偏った考察になります点はご了承ください。
バナクレセドラン
フシギバナ+クレセドランはタイプ相性と数値により受け回しを安定させ、定数ダメージ(宿木の種、ゴツゴツメット、マグマストーム、毒等)を多く仕込むことで相手を詰ませることを狙う並びになります。
ギミックパや受けループは難しいですが、単純なアタッカーで構成されたパーティに強めです。
ガルorヘラクレセドランの裏選出として仕込むなど、パーティとして応用が利きやすいのもメリットに挙げることが出来ます。
この構築においてフシギバナの主な役割は、(一般的なメガフシギバナと同じですが)
- 対草、水、電、格
- 地への圧力(等倍なので後だし注意)
- バンギラスのケア(対面有利)
- 叩き落とすやトリックの一貫切り
主な役割対象は、
物理方面:キノガッサ、ギャラドス、マリルリ、バンギラス、ラグラージ、カバルドンetc.
特殊方面:ロトム、スイクン、ゲッコウガ、ボルトロス、ライコウ、ジャローダ、エルフーンetc.
になります。
クレセドランの並びに強いポケモンが多いことが分かるかと思います。
一方、この構築の弱点として、
- メガゲンガー、大地の力ヒードランがつらい。
- クレセリアが疲労すると高火力物理が止まらない。
- 特殊一本のため、瞑想ライコウなどが重い。
などが挙げられます。
今回はこれらの弱点を緩和するために、B方面に厚く振ることによる等倍物理に対する居座り性能の向上と、地震を搭載することによる苦手の解消を目的とした型になります。
(もちろん、他にも悪、霊の一貫やメガヤミラミ、めざ地ウルガモス、めざ地メガサーナイトなどへの対策が必要ですが、フシギバナには難しいので、そこはマリルリなど他の枠に任せます。)
性格考察
タイマン性能を考えると、ギガドレインが等倍以上で入る場合、控えめHCの方がHBD調整に比べて総合耐久が上になることが多いです。
一方、サイクル戦を考えると、半減されやすいギガドレインでは十分な回復が得られず、サイクルの中で削られてしまいやすくなります。
今回のフシギバナはサイクル戦を前提としており、宿木の種を主力に戦うため、HBかHDベースとしました。
役割対象はB方面もD方面もいますが、前述の通り、出来るだけ物理アタッカーはクレセリア任せでなく、フシギバナでも見られるようにしたほうが良いため、HBベースとしています。
調整と調整意図
性格:図太い
努力値:252-0-148-44-4-60
実数値:187-108-178-148-145-108
H-B:A252ガブリアスの逆鱗をギガドレインの回復込みで確定3耐え。特化メガガルーラの猫捨身耐え。
H-D:C252メガゲンガーのヘドロ爆弾高乱数2耐え。
A:地震でH252メガゲンガー高乱2。(地震採用しないなら逆V推奨)
C:ギガドレインでD4ガブリアス高乱3、H4メガギャラドス高乱2。ヘドロ爆弾でオボンマリルリ高乱1。
S:4振りロトム抜き。
最低限役割遂行に必要なC,Sを確保し、残りをBに。ちょうどガブリアスの逆鱗に突っ張れる数値が確保できます。全実数値100超えはさすがですね。
安易なボルトチェンジを許さないためと、スイクンに先制できる可能性を少しでも上げるために、4振りロトム抜きに調整していましたが、相手も調整していたら無駄になるのは間違いないので、準速マリルリ抜き(103)程度に妥協して、BCDに振って調整しても良いと思います。
技構成
- 確定技
宿木の種
コンセプト技になります。対面と後続に一貫しやすいダメージソースで、こちらの後続の回復にもなるためサイクル戦を有利に進められます。
- 推奨選択技
ヘドロ爆弾
宿木の効かない草タイプへの打点。またマリルリへの遂行速度を考えるとほぼ確定。毒の追加効果もパーティコンセプトにマッチします。鋼の無償降臨になりやすいので、よく考えて打つ必要があります。
ギガドレイン
宿木だけでは回復量が足りないので、追加の回復手段は必須です。
光合成だとギャラドス等積み技持ちの水タイプに押し切られたり、バンギラス等の天候下で回復しにくかったりするのでギガドレイン推奨。単純に草打点としても優秀です。
地震
重いメガゲンガー、ヒードランへの打点。めざ地より威力は高いです。確定欄はこちら。
エルフorジャロドランやボルトゲンガーのような厄介な並びに強くなります。
相方のヒードランに大地の力を仕込むなどの対策が可能なら、この枠を変えていくことができます。
- 選択技
吠える
バナを起点にしてくるガモス等の対策に。パーティ単位でバトンパや小さくなる、ジャロゴーリ等への回答が薄い場合も候補に挙がります。宿木の種とアンチシナジー気味なので、採用するなら、ギガドレ/ヘド爆/ほえる/光合成みたいな技構成の方が良いかと思います。
眠り粉
不利対面でもワンチャン残せる強技ですが、私は外すので嫌いです。宿木と合わせて身代わりに弱くなる、交換読みのタイミングでは宿木を打つ場面が多いなど、優先度は低め。カバリザやラグマンダ等の構築に一貫しやすいのは特筆すべきメリット。
光合成
宿木や毒のダメージと合わせて、ある程度の火力の相手を完封することが可能になります。なんだかんだ言っても強いので、宿木、ギガドレインと一緒に採用しても良いと思います。
めざめるパワー炎
ヒードランと同時選出しない場合に、ハッサムナット対策として。1匹でバシャナットサンダーやナットスイクンの並びを見ることが出来たりします。
ダメージ計算
仮想敵ごとに計算していきます。論ずるまでも無い相手は省いていますが、データが足りない場合はコメントにてご指摘ください。
●被ダメ ○与ダメ
- 物理
<vsガブリアス>
一応ASガブに打ち勝てる計算にはなります。
持ち物補正や剣舞、意地スカガブなどを考えると、確実に勝てるとは言いにくいので、宿木を植えて1発耐え、相手の行動を見て突っ張るか、クレセなりドランなりに引くのが無難です。
●逆鱗 A252 36.8%〜43.8% (最大ダメージ 82)
A特化 40.6%〜48.6% (最大ダメージ 91)
○ギガドレイン D4 32.7%〜39.3% (最低回復量 30)
187-82×3+30×2=1(ギガドレイン連打でA252逆鱗を確定3耐えし突破)
187-91×3+23×2+30=-10(宿木→ギガドレインで特化逆鱗を高乱数3耐え)
<vs(メガ)ギャラドス>
メガの竜舞に後出しだと少々厳しいですが、それ以外であれば受け切れます。
舞われたとしても、相手は眠り粉警戒で身代わりや挑発の択も発生するので、強気でギガドレイン連打していれば勝てることが多いです。
●(非メガ)地震 A特化 21.9%〜26.2%
●(メガ)氷の牙 A特化 34.2%〜40.6%
○ギガドレイン H244(非メガ)25.8%〜31.3%
H4(メガ)49.1%〜59.6%(乱2 97.3%)
<vs(メガ)バンギラス>
少々厳しいですが、宿木→ギガドレイン×2で落とせるので、対面からならメガにエッジ3連当てられなければ何とかなります。メガバンギラス化け物杉
舞いに後出しでは受からないので、立ち回りが重要ですね。
●ストーンエッジ A特化(非メガ)35.2%〜41.7%
A特化(メガ)40.6%〜48.1%
●噛み砕く A特化(メガ)32%〜38.5%
○ギガドレイン H252(非メガ、砂)34.7%〜41.5%
D4(メガ、砂)35.4%〜42.2%
<vsメガバシャーモ>
特化フレドラ2連を宿木の回復込みで高乱数2耐えでき、フレドラの反動+宿木+地震で落とせるのでHP満タンの対面ではこちらに分があります。Bにもう少し振ると確定耐えするので、調整するならここでしょうか。剣舞フレドラは耐えられないので、注意が必要です。
●フレアドライブ A特化 48.1%〜57.7%(宿木の回復1回込みで乱2 12.9%)
○地震 B無振り 52.9%〜63.2%
<vsメガガルーラ>
猫捨身を耐えることができます。とは言え単体では50%を削るのがやっとなので、ガルーラ軸が見えたらそもそも選出しないか、起点にされない立ち回りが重要です。
●猫だまし A特化 20.2%〜25%
●捨身タックル A特化 59.8%〜71%
○ヘドロ爆弾 H180 31%〜36.9%
<vsマリルリ>
腹太鼓後、オボンで回復したマリルリを高乱数で落とせます。最速捨身は事故。
●じゃれつく A252 6↑ 62%〜73.2%
○ヘドロ爆弾 H228D12 73.5%〜86.2%
<vsドリュウズ>
角ドリル連打が厄介ですが、珠地震2耐えと地震採用により、対面負けはほぼありません。(めざ炎だとチョッキドリュウズが怪しい。)
●地震 A252珠 41.7%〜50.2%
○地震 H252 47%〜56.2%(乱2 78.1%)
<vsゲッコウガ>
ダストシュートの習得により、HCベースだとギガドレインを半減され、乱数2発で落とされる可能性がありました。HBベースにすることで珠ダストシュートを確3にでき、地震採用により、珠ダメ2回+宿木2回+抜群地震で確定がとれるため、両刀ゲッコウガ対面を突破しやすくなりました。
●ダストシュート A252珠 39.5%〜46.5%
○地震(抜群) B無振り 63.9%〜76.1%
○ヘドロ爆弾(等倍) D下降補正無振り 63.2%〜75.5%
- 特殊
<vsライコウ>
珠神通力から確2を取られるので、アタッカー型には注意が必要です。最メジャーの瞑想ライコウであれば後出しから突破できます。一応ノイコウの身代わりはギガドレインでも確定破壊可能なので、うまくPP切れしないように立ち回りたいです。
○神通力 C252 38.5%〜45.9%
●地震 B4 52.1%〜61.8%
●ギガドレイン H220D36 26.4%〜31.6%
<vsヒードラン>
特化眼鏡オバヒは確定耐えするので、Sに振った眼鏡アタッカーで無い限りは突破されることは無いと言えます。
●オーバーヒート C特化 55.6%〜67.3%
○地震 H252 66.6%〜78.7%
<vsメガゲンガー>
非メガのゲンガーは相手に出来ないので、素直に引きます。催眠術や滅び等もあることを考えると、確実に勝てるわけではありませんので、もしメガ状態で後出しされたり、ヒードランが気合玉で突破されてもリカバリーが効くかもしれない程度に受け止めてください。
●ヘドロ爆弾 C252 43.3%〜51.3%(乱2 5.5%)
○地震 H252 49.1%〜58.6%(乱2 98%)
<vsゲッコウガ>
珠神通力が無理ですが、それ以外はギガドレインでなんとかなります。初手対面なら宿木安定。
●冷凍ビーム C252珠 39%〜47%
●神通力 C252 54.5%〜64.1%
○ギガドレイン(等倍) D無振り 46.9%〜55.7% (乱2 76.6%)
○ヘドロ爆弾(等倍) D無振り 57.1%〜67.3%
運用
主選出が出しにくく、刺さっているパーティを選んで選出していきます。初手投げされるポケモンに強めでタイマン性能も高いので、先発で投げることが多かったです。サイクルの中では、有利対面であるところの水、電、草、格の相手に対して半減or不一致等倍読みで受け出しし、宿木による蓄積ダメージを狙います。
最後に
毒+地+草の範囲はかなり広く、特にガルーラ対策に厚くしたパーティ(ギャライボルトのように、威嚇+ゴツメで2枠使って対策など)はメガバナが苦手なことが多いので選出機会は多かったです。
シーズン2くらいから度々使っていたのと、個人的な話ですが、初代でグリーン版をプレイして最初に仲間にしたのがフシギダネだったこともあり、非常に思い入れのあるポケモンです。
コメントお待ちしています。