はじめに
第六世代のバトンドーブルが存在しないので、今回筆を取らせていただきます。
なお、一般的な略称を使わせていただきます。
採用理由
ドーブルを採用する理由は、
1,ちょうのまいバトンを使えるため
2,むらっけバトンを使えるため
3,これらの試行回数を、キノコのほうしで確実に稼げるため
です。これらの技はアシストパワーとの相性が非常にいいです。
差別化に関しては、これら二つを満たすポケモンがほかに存在しないことから必要ないと考えます。
調整
上から胞子を打ちたいので最速は確定です。
物理耐久が上がるよう残りはBに振ります。
性格は、混乱いかさまによるダメージを減らすための臆病で確定。
持ち物
行動が保証される気合の襷一択です。
メンタルハーブは挑発などに有効ですが、後述する立ち回りである程度カバーできること、襷の発動する機会の方が圧倒的に多いこと、生き残ることができればむらっけによる可能性が残ることを踏まえ、採用しません。
また、パワフルハーブは今回のコンセプトに合わないので採用しません。
技構成
確定技
バトンタッチ
今回のコンセプトです。
ちょうのまい
今回のコンセプトです。特攻と素早さが同時に上がるのでアシストパワーとの相性が良く、かつ特防が上がるので低下力のポケモンに対して試行回数が稼げます。
また、後続に特防の上昇を引き継がせることができます。
キノコのほうし
試行回数を稼ぐために必須です。
キングシールド
第六世代で新たに得た技です。これにより、後続への負担を減らすことが可能になります。
躱すことができない挑発持ちに対する対処は後述。
不採用
ジオコントロール
これを採用する場合、持ち物をパワフルハーブに変える必要があります。
しかし、ドーブルから襷を取り上げた場合、ただでさえ少ない安定感がなくなる、試行回数を稼ぐことができない、など非常に使いづらかったため採用しません。
コットンガード、小さくなる
ちょうのまいの代わりに採用を考える技です。
しかし、全抜きを狙ううえで素早さが上昇しないのは厳しいと考え、今回は採用しません。
殻を破る
今回は、襷がステロなどで削れた場合の安定性や、後述するドーブルの特防上昇による確定数の変化、後続の抜き性能はちょうのまいでもある程度確保できる点を考え採用していません。
しかし、ちょうのまいと比べて能力上昇は大きいのでこちらの採用もありです。
ダメージ計算
ドーブルはキングシールドを入れることで、メガガルーラのすてみタックルを耐えることがあります。
二段階下降A252無補正メガガルーラ:すてみタックル
割合: 78.6%〜93.8%
回数: 確定2発
補正あり
割合: 87%〜103%
回数: 乱数1発 (18.8%)
ちょうのまいは殻破りと異なり特防を上げられるので、ドーブルより遅い特殊ポケモンに対して積むことで、確定数をずらすことが可能です。
一番起点にすることが多かったクレセリアを例に挙げると、
無ぶりクレセリア:サイコキネシスが、
能力変化なし
割合: 76.3%〜90%
回数: 確定2発
二段階上昇
割合: 38.9%〜45.8%
回数: 確定3発
となります。
また、胞子が効かない草タイプのポケモンが相手でも、フシギバナ程度であれば
無ぶりメガフシギバナ:ヘドロ爆弾
一段階上昇
割合: 70.9%〜83.2%
となるので毒を引いたとしても耐えることができます。眠り粉は知らない
運用方法
基本的な流れは、
- まず、先発のポケモンで起点を作ります
- 次に、ドーブルを繰り出し、キノコの胞子を打ちます
- 相手が眠っている間にちょうのまいを積みます
- バトンタッチで後続につなぎ、そのまま全抜きを狙います
バトン戦略の弱点として、挑発、アンコール、トリック、吠える、滅びの歌、呪いなどがあります。
加えて、この型の性質上先制技持ち、連続技持ち、胞子のきかない草タイプが苦手です。
立ち回りとして、挑発持ち等にたいしては先発で挑発を入れるor素早さを下げて、胞子で眠らせて積む、ということになります。
上から挑発を入れてくる悪戯ごごろを持ったポケモンが予想される場合は、非常に厳しいのでバトン戦略をあきらめるのが無難です
。
先制技持ちに対しては、キングシールドから入って胞子、ちょうのまいバトンに繋げるのが安定行動かと思います。
直接対面するのでなければ、交代際にキノコの胞子を入れることで安定して積めます。
なお、胞子の効かない先制技持ちであるキノガッサに対しては要注意です。
また、むらっけで回避率を上げれば挑発を躱すことが可能です。
吠えるは躱せません。
覚えておくと良いでしょう。
ドーブルのお友達
起点作りのポケモンとしては、相手の素早さを下げることができるポケモンが望ましいです。ただし、胞子が通らなくなるため麻痺はNGです。
これを踏まえると、岩石封じ、ステロを採用したガブリアス、などがよいと思います。
後続としては、先述したようにエーフィ、ラティアスが望ましいです。
エーフィのメリットは、特性により吠えるを抑制でき、かつ悪戯ごごろからの電磁波で止まらない点です。
対してラティアスは、種族値が高水準なため安定しています。
また、むらっけによって下がった能力をもとに戻すことができる白いハーブは相性がいい持ち物です。
相性が良いと思われるLuna様のエーフィ
育成論ORAS・XY/952
おわりに
ここまでで述べたダメージ計算や素早さは、むらっけによってよくも悪くも変化します。
ドーブルを使うときは、ぜひとも都合のいい能力が上昇するよう祈ってあげましょう。
おしまい