はじめに
今回初めて育成論を投稿させて頂くDELIというものです。
この育成論ではHP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さをそれぞれHABCDSという略称で呼びます。
ダメージ計算は、トレーナー天国さんのツールを用いています。
そして、基本的にポケモンの個体値は理想個体を想定しています。
ランターンとは
ランターンは第二世代で初登場し、水ロトムと合わせて2匹しか存在しない貴重な水電気複合タイプで、その優秀な特性とタイプのお陰で役割対象のポケモンには滅法強いポケモンです。
その水ロトムとの差別化としては、特性の蓄電により差別化が可能です。
第六世代での恩恵としては、特殊技の弱体化による相対的な特殊耐久力の上昇やメインウェポンを両方半減出来る新たな役割対象であるファイアローの登場等が挙げられます。
役割
今回のランターンの役割は、現環境で流行している電気タイプのポケモンを後出しから安定して狩ることです。
役割対象の例としては、水ロトム、サンダー、ライコウ、火ロトム、霊獣・化身ボルトロス、メガライボルト等が挙げられます。
ランターンはこれらのポケモンのメインウェポンを全て半減以下に抑え、サブウェポンでも威力の低い技でしか弱点を突かれません。
よって、特殊耐久に努力値を割くことによってこれらの電気ポケモンを後出しから安定して狩ることが出来ます。
また、Hに4Bに68努力値を割くことによって鉢巻ファイアローのブレイブバードを確定三発に抑える事が出来ます。
これにより、現環境のトップメタであるファイアローの主要な型全てに対処出来るようになります。
なぜ眼鏡なのか
先ほど述べたように、ランターンは電気タイプのポケモンを後出しから安定して狩ることが出来ます。
しかし、Cの種族値76という火力の無さ故に役割対象のポケモンに繰り出しても相手のポケモンの安易な後出しを許してしまいます。
役割対象のポケモンの交換に合わせてボルトチェンジをしても、火力不足の為に交換先に負担を掛ける事が出来ません。
そこで、今回は足りない火力を補い交換先に負担を掛ける為に拘り眼鏡を採用しました。
持ち物
先ほど述べた理由で、拘り眼鏡で確定です。
性格・努力値
性格 ひかえめ
努力値 H4 B68 C252 D180 S4
実数値
201-×-87-140-119-88
調整
HB 鉢巻ファイアローのブレイブバードを確定三発
C 交換先に負担を掛ける為に全振り
D 役割対象の電気タイプのポケモンへの繰り出し回数を増やすために余りを全振り
S 更に余った端数
技構成
- 確定技
10万ボルト
安定したタイプ一致威力90命中100の電気技。命中不安定な雷や追加効果が優秀ですが威力の低い放電より優先度が高いです。
波乗りorハイドロポンプ
どちらもタイプ一致水技。
命中安定を目指すなら波乗り、リスクを背負いながらも高火力を求めるならハイドロポンプを選択すると良いと思います。
確定欄は安定性重視の波乗りにさせて頂きました。
ボルトチェンジ
役割対象の交換を読んで後続に負担を掛けたり、不利対面を避ける為に採用しました。
また、今回は眼鏡持ちなので使い勝手も良いと思います。
- 選択技
どくどく
拘り眼鏡型ランターンでは、どうしても突破出来ない羽休め持ちサンダーを倒す為に確定欄に採用しました。
また、突破困難なポリゴン2やクレセリア等の超耐久ポケモンにも刺さります。
冷凍ビーム
水電気半減の電気タイプであるメガデンリュウ等のドラゴンタイプに刺さります。
ガブリアス等の氷四倍勢や草ロトムにも刺さりますが、基本的には先手で落とされる可能性が高いです。
なので、交換読みで使うのが主となると思います。
ダメージ計算
- 与ダメージ
全て性格ひかえめC252振り眼鏡込みで計算しています。
- 10万ボルト
H振り水ロトム
53.5%~63.6% 回数: 確定2発
無振りサンダー
58.7%~69.6% 回数:確定2発
H振りサンダー
49.2%~58.3% 回数: 乱数2発 (98%)
無振り化身ボルトロス
70.1%~82.4% 回数: 確定2発
H振りマリルリ
104.3%~122.7% 回数: 確定1発
無振りメガリザードンY
103.2%~122.8% 回数: 確定1発
流石にC特化眼鏡持ちということで、役割対象を確二、H振りマリルリ確定一発ぐらいの火力は出ます。
- 波乗り
195ライコウ
46.1%~54.3% 回数: 乱数2発 (53.9%)
H振り火ロトム
107%~127.3% 回数: 確定1発
無振りメガライボルト
74.4%~87.5% 回数: 確定2発
無振りファイアロー
156.8%~185.6% 回数: 確定1発
サンダーとボルトロスは10万と威力が同じな為省略させて頂きました。
弱点を突く事が出来ればH振りの高耐久ポケモンも落とせるようです。
また、ライコウは瞑想型でも波乗り連打で突破出来ます。
- ハイドロポンプ
H振りサンダー
59.8%~71.5% 回数: 確定2発
195ライコウ
55.8%~66.1% 回数: 確定2発
無振り化身/霊獣ボルトロス
84.4%~100% 回数: 乱数1発 (6.3%)
無振りメガライボルト
89.6%~106.2% 回数: 乱数1発 (37.5%)
波乗りと比べて確定数が変わった物のみ記載させて頂きました。
H振りサンダーと195ライコウが確定二発に、無振り化身/霊獣ボルトロスと無振りメガライボルトが乱数一発に変わりました。
- ボルトチェンジ
H振りファイアロー
100.5%~120% 回数: 確定1発
201ギャラドス
137.3%~163.1% 回数: 確定1発
ボルトチェンジでもH振りファイアローと201ギャラドスを確定一発にする事が出来るので、後続に負担を掛ける事が出来るという点は問題なさそうです。
- 冷凍ビーム
H振りサンダー
65.9%~78.1% 回数: 確定2発
無振り霊獣/化身ボルトロス
93.5%~110.3% 回数: 乱数1発 (62.5%)
H振りメガデンリュウ
55.8%~65.9% 回数: 確定2発
無振りガブリアス
148.6%~177% 回数: 確定1発
H振り草ロトム
71.3%~85.3% 回数: 確定2発
一見H振りサンダーも突破出来るように見えますが、羽休め持ちだと先手で羽休めをされてどうしようも無くなるので無理です。
霊獣/化身ボルトロスが高乱数で一発なのは良いです。
- 被ダメージ
全てH4B68D180振りで計算しています。
基本的に採用率の高い技の中で最高打点の技しか計算していません。
C特化水ロトムのハイドロポンプ
22.3%~26.3% 回数:乱数4発
C特化眼鏡サンダーのエアカッター
20.8%~24.3% 回数:確定5発
C特化眼鏡ライコウの神通力
34.8%~41.2% 回数: 確定3発
C特化火ロトムの眼鏡オーバーヒート
39.8%~46.7% 回数: 確定3発
C特化霊獣ボルトロスの気合い玉
40.7%~48.2% 回数: 確定3発
臆病C振り珠ボルトロスの気合い玉
43.7%~51.7% 回数: 乱数2発 (9.8%)
臆病C振りメガライボルトのオーバーヒート
18.9%~22.3% 回数: 乱数5発
C特化メガリザードンYのソーラービーム
87.5%~103.4% 回数: 乱数1発 (18.8%)
A特化鉢巻ファイアローのブレイブバード
41.7%~49.7% 回数: 確定3発
特殊耐久は流石と言った所ですね。
物理耐久もA特化鉢巻ファイアローのブレイブバードを確定三発に出来ます。
運用
基本的には相手のパーティーに役割対象である電気タイプのポケモンがいた場合選出して行きます。
そして電気ポケモンに対して後出しして行き、恐らく引いてくるので相手のパーティーに地面タイプや電気無効特性が居なければボルトチェンジ、居れば波乗りかハイドロポンプを打って行きます。
ただし、羽休め持ちサンダーは引いてこないので一度どくどくを入れてから次のサイクルで10万かボルトチェンジで相手をしていくという感じです。
ランターンは草タイプと地面タイプが弱点なので飛行タイプと組ませると良いと思います。
相性の良い味方
- ファイアロー
地面タイプ無効、そして草タイプ4分の1とランターンの弱点を完全に補っています。
また、ファイアローの弱点である電気タイプのポケモンを後出しからランターンが狩れるのでお互いに補完出来ています。
特に物理受けアローはランターンの苦手なポケモンをほとんど見れるのでお勧めです。
- ギャラドス
所謂ギャランターンというやつです。
ギャラドスの4倍弱点である電気をランターンが完璧にカバー出来て、ランターンの弱点である地面を無効にしつつ威嚇を入れられるギャラドスとのシナジーは強いです。
しかし、草タイプが一貫し特にメガフシギバナが重くなってしまうので他のポケモンでカバーが必要です。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回初めての育成論投稿ということで、至らない点が多いかと思われますが、誤字脱字や改良した方が良い点有りましたらコメントで指摘の方していただけるとありがたいです。
これを機にランターンの強さを少しでも分かって頂けたら幸いです。
追記
みなさんコメントでの指摘ありがとうございました。
指摘のあった通り、ランターンの努力値振り・ダメージ計算・仮想敵を修正させて頂きました。
他にも改善すべき点が有りましたら、ご指摘の方よろしくお願いいたします。