- 考察
- 指定がない限りお互いに6Vであるとします。
- HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早さはH/A/B/C/D/Sという略称を用います。
- タイプのノーマル/電気/地面/格闘/エスパー/ゴースト/飛行/ドラゴン/フェアリーは無/電/地/格/超/霊/飛/竜/妖という略称を用います。
- ダメージ計算はトレーナー天国様のツールを使用しています。
はじめに
はじめまして、TAIGAです。
初投稿になります。拙い箇所もあると思いますがよろしくお願いします。
今回投稿させていただくポケモンはクロバットです。
高い素早さが魅力のポケモンですね。
私自身ORASフリーマッチで3種類の型のクロバットを使っていますがその中で最も勝率が高かった個体を紹介しようと思います。
この育成論はbw時代に投稿されていたクロバットの育成論(育成論BW/2144)を第6世代環境に合わせて努力値振りを変更し新たな考察を加えたものです。
不要という声があれば削除します
世代を超えたフォークになるので育成論のページURLが貼れませんでした。
もしフォーク元の育成論が見たい方は上のリンクから見てください。10年前の育成論にコメントする人なんていないよね
『クロバット』とは?
第2世代で登場した毒・飛タイプのポケモン。
素早さ種族値130と固有タイプである毒・飛が特徴のポケモンです。
第6世代対戦環境におけるクロバットの周囲の変化の1つはフェアリータイプの登場です。毒タイプのクロバットにとっては弱点をつけるポケモンが増え、役割対象が増えたことになります。また、メガシンカポケモンの追加により素早さのインフレが進みました。クロバットの素早さを上回る素早さ種族値を持つメガシンカポケモンが登場したことでクロバットが先制できないことが増えました。素早さの話に関連して、メガガルーラの猫だまし+不意打ちやマリルリの腹太鼓アクアジェットなどの高火力先制技が飛び交う環境になったことは高い素早さが売りのクロバットにとっては向かい風です。
そしてこれが最も大きな変化ですが、ファイアローという強力なポケモンが追加されたことにより飛行タイプを弱点とするポケモンの多くが環境から姿を消しました。クロバットの強みの高い素早さお構いなしにファイアローは先制技でブレイブバードをうつことができるのでクロバットが差別化をしていく上での強力なライバルです。ファイアローが環境を駆逐したことによりクロバットが本来有利をとれるポケモンが減ってしまったことになり、クロバットの採用理由が難しくなってしまいました。
このことから、役割対象が変化したものの環境は決して良いとは言えず、採用理由も少し弱いです。ただ、やはり素早いという個性が強力であることに変わりはなく自分のやりたいことを相手より先にやれる可能性が高いことは非常に強力です。今回は高い素早さを生かしたサポート重視のクロバットを考察していきます。
持ち物
今回はレッドカードを確定としています。
技についての考察の時にも触れますが、今回採用しているいかりのまえばとの相性が良いです。他の持ち物の選択肢としてはラムのみやくろいヘドロあたりが候補になると思います。
特性
今回はすりぬけを確定としています。
今作から毒タイプのポケモンは相手にどくどくを必中で当てられるようになり、特性すりぬけで身代わりを貫通しながら必中どくどくができるのはクロバット系統とハブネークのみです。
せいしんりょくはメガガルーラやメガミミロップ、メガチャーレムなどが猫だましをしたターンも動けるというメリットはありますが恩恵が少ないのですりぬけ推奨です。
採用理由
1. 高い素早さからのサポート性能
クロバットの1番の強みです。高い素早さから自分のやりたいことをしていきましょう。
2. 対害悪性能の高さ
技についての考察の時にも触れますが、高い素早さからの身代わり貫通必中どくどくと挑発は害悪ポケモンや受けポケモンにとっては脅威です。対害悪、受け性能が格段に上がります。
3. 最低限の削り性能
いかりのまえばで相手のHPを無理やり半分削ることができます。 また努力値の考察の際にも触れますが、ブレイブバードでHB特化メガフシギバナを確定2発でもっていくことができます。メガフシギバナを確定2発でもっていけるポケモンはそう多くはありません。
4. 地面無効、草・虫・格闘4分の1の優秀な耐性
毒・飛の耐性は優秀で、地面無効、草・虫・格闘4分の1、毒・妖2分の1となっています。特に抜群をとれる範囲が広い地面と格闘に強い耐性があることはありがたいです。
差別化
比較対象として同じく身代わり貫通必中どくどくができるハブネーク、先制でひこうタイプの技をうてる強力なライバルのファイアロー、クロバットより耐久に優れた輝石ゴルバットをあげて差別化したいと思います。
『ハブネーク』
素早さが圧倒的にクロバットの方が高く、耐久もあります。毒技の火力はハブネークの方がありますが、このクロバットはサポート兼削りがメインであるためハブネークでは務まりません。
『ファイアロー』
ファイアローは終盤体力わずかなポケモンのスイープ性能に優れ、鬼火を撒いて物理ATを機能停止にさせて後続の起点も作れる上に挑発も覚えます。しかし鬼火は定数ダメージのため回復ソースをもつポケモンには受けきられます。また、ファイアローは火力で押していくポケモンなので害悪ポケモン、受けポケモンには基本弱いです。害悪ポケモン、受けポケモンにはクロバットのほうが強く出れます。クロバットには4倍弱点がないこと、先制技で弱点を付かれにくいことも差別化としてあげられます。
『ゴルバット』
輝石を持つことでクロバットより耐久に優れ、かつ身代わり貫通必中どくどくができます。ですが素早さが圧倒的にクロバットの方が高く、上からどくどくや挑発を打てる範囲が広いです。今回は相手の技を受けきる耐久型ではないのでコンセプト的にも異なります。またもし耐久型をしたいのであればずぶといHB特化にしてどくどく 挑発 熱風 羽休め でいいと思います。
努力値
性格 ようき
努力値 100-180-0-0-10-220
実数値 173-133-100-×-101-195
性格はようきで確定です。
Aに180振ることでHB特化メガフシギバナ確定2発までもっていけるのでここまで振ることをおすすめします。Sに全振りしていない理由ですが、他の130族のポケモンにはサンダースやプテラがいて相性的によくないことから少し素早さに割く努力値を耐久に回しています。自分はこの振り方のほうが運用しやすいと感じましたが、Sに全振りしてもいいと思います。残りはほとんどHPに回しています。100振るとちょうどよくHPが奇数になります。実数値が6余りますがダウンロード対策でB<Dにしたいので余りはDに回して下さい。
技
確定技
- ブレイブバード
あまりAに努力値を割いていませんがタイプ一致かつ技威力の高さから思ったより火力が出ます。反動ダメが気になる人は持ち物をオボンのみにしてアクロバットにしてもいいかもしれません。
- どくどく
クロバットの個性である身代わり貫通必中どくどくをするためにも確定です。
- いかりのまえば
持ち物のレッドカードと合わせることで一気に相手の手持ち2匹のポケモンの体力を半分にすることができます。 具体的には
1. クロバットが先手でいかりのまえばをして相手のHPを半分にする
2. 相手のポケモンがクロバットを攻撃する
3. レッドカードが発動し強制的に後続のポケモンが出てくる
4. 出てきた後続のポケモンにいかりのまえばをして相手の体力を半分にする
という感じです。ゴーストタイプ以外に通るので決まれば相手にかなり負担をかけることができます。
選択肢
- ちょうはつ
対害悪受けポケモン性能が高いクロバットにぴったりの技です。個人的には確定技レベルです。
- はねやすめ
ほとんどの場面で先手で回復することができます。先手で回復するときは飛行タイプがなくなることに注意してください。先手でどくどくをうったあとはねやすめを連打して粘ることができるので受けポケへの居座り性能は上がります。
- とんぼがえり
あると便利な技です。サイクルを回したり相手のポケモンに有利なポケモンをスムーズに繰り出したりすることができます。個人的には使いたいのですが技スぺが足りないので選択肢です。
- おいかぜ
後続のサポートとして優秀ですが技スぺが足りません。クロバットに自主退場技もないので採用するのは微妙なところです。
- さいみんじゅつ
当たれば強力ですがどくどくが確定技なので今回は採用していません。
- ねっぷう
鋼タイプへの打点です。しかしかなりCに割かないとハッサムやナットレイを1発で落とせないので優先度低めです。火力が足りないので採用するなら性格はむじゃきにしてください。
ダメ計
- 与ダメ
ブレイブバード
B4ガブリアス 42.6%~50.8%(2.7%の乱数2発)
H252メガゲンガー 53.8%~63.4%
H252マリルリ 43.4%~512.%(6.3%の乱数2発)
B4メガルカリオ 57.9%~68.2%
B4メガリザードンX 45%~53.5%(37.5%の乱数2発)
B4メガリザードンY 59.4%~70.5%
B4ゲッコウガ 69.3%~82.3%
H252ローブシン 74.5%~88.6%
HB特化メガフシギバナ 51.3%~60.9%
最低限の火力はあります。素早さが高いのでブレバ2発で対面勝てることも多いです。
いかりのまえばから入ることも多いので実際はもっと多くのポケモンを見れます。
ねっぷう
火力がないのでC無振り性格むじゃきの場合で計算しています。
HD特化ナットレイ 39.7%~48.6%
H252D4ナットレイ 53%~64%
H252ハッサム 74.5%~88.1%
前歯+ねっぷうであれば倒せますがピンポイント気味です。ですがよく繰り出されるので一考の余地はあります。正直確定技が有能すぎるので今回はあまり考察していません。
- 被ダメ
メガガルーラの親子愛は考慮済みです。
A252メガガルーラの猫だまし+不意打ち 81%~97.5%
A252陽気ガブリアスのげきりん 71.6%~84.9%
意地でも耐えます。 陽気+命の珠だと62.5%の乱数1発です。
A特化ファイアローの鉢巻ブレバ 85.5%~101.1%(6.3%の乱数1発)
A特化メガハッサムのバレパン 43.9%~52%
C特化メガフシギバナのヘドロ爆弾 27.7%~32.9%
メガフシギバナからの最高打点です。 ブレバの反動込みでも勝てます。
C252メガゲンガーのシャドボ 57.8%~68.2%
ちなみにC無振りでも98.8%の乱数2発です。
C252メガリザYの日照り補正込み火炎放射 78.6%~93.6%
C無振りクレセリアのサイコキネシス 56.6%~67%
C無振りポリゴン2の冷凍ビーム 49.7%~58.9%(98.4%の乱数2発)
相性のいいポケモン
- ジバコイル
クロバットがジバコイルの苦手な地面・格闘にタイプ上強く、ジバコイルがクロバットの弱点をすべて半減で受けてくれます。ジバコイルのボルトチェンジと合わせてサイクルしていくのも強いです。岩技を採用している地面タイプのポケモンは多いので必ずしも安定はしませんが相性はいいです。
- バシャーモ
クロバットが削った相手のポケモンを倒して特性の加速が発動すると止めるのは難しく全抜きが狙えます。相性補完はよくないので注意。
運用
基本的には先発で出して相手のポケモン2匹のHPを半分にして負担をかけます。耐性が優秀なため地面技などに後出しして素早さで圧倒する動きも強いです。受けポケモンや害悪ポケモンが来た場合は挑発から入り、交代先にどくどくやいかりのまえばをして相手に不利なサイクルをしかけることができます。身代わり貫通いかりのまえば+どくどくで起点になりにくい点も魅力です。
最後に
クロバットの魅力を分かってもらえたでしょうか?
やはり素早いというだけで実践的な性能は保証されています。ですが耐久や火力のインフレが進み、雑に使って強いポケモンではありません。このポケモンを軸にパーティーを組むことはできませんが、補完として採用することで強さを発揮してくれます。人気の高いポケモンであるのでクロバットが好きな方はぜひ使ってみてください。
最後まで閲覧していただきありがとうございました。そろそろ3DSのネットワークが終了してしまうのでそれまでに今までお世話になったポケモンを紹介していきたいと思います。もしよかったら次回以降も見ていただけると嬉しいです。